社労士試験に合格し、いざ社労士事務所に転職しようとしている方、実際の新米社労士がいくら給与をもらえるかご存知でしょうか。
せっかく苦労して資格をとったのだから、高い給与が欲しいと思うのは誰しもが思うこと。
そこで、社労士事務所の給与を実体験から公開していきたいと思います。
統計調査からみる社労士の給与
まず、社労士の試験でもよく問われる統計調査、賃金構造基本統計調査から全国平均をみてみます。
月間給与、年間給与及び賞与額は以下の通りです。
月間給与 | 年間給与 | 年間賞与 | |
---|---|---|---|
社会保険労務士(男) | 361.8 | 4341.6 | 805.9 |
社会保険労務士(女) | 286.2 | 3434.4 | 905.9 |
単位:千円
まあ、だいたい400~500万円が平均値といったところでしょう。
一応よく比べられる公認会計士、税理士と比べてみましょう。
月間給与 | 年間給与 | 年間賞与 | |
---|---|---|---|
公認会計士、税理士(男) | 525.5 | 6306.0 | 1362.5 |
公認会計士、税理士(女) | 360.1 | 4321.2 | 771.5 |
高給と言われる公認会計士、税理士で500~750万円といったところです。
男女ともに明確に公認会計士、税理士の方が高いです。
資格の難易度もこの2資格と比べると社労士は見劣りするのも事実ですので納得できる範囲ではあります。
ただ両者とも開業という選択肢もあります。開業すれば、年収1000万円を超えるケースも出てきます。
ハローワークの求人
次に実際にハローワークの求人を見てみます。
これは東京の社労士事務所の求人票です。
社労士資格は必須ではなくあれば尚可の求人です。
給与計算の経験も必須ではなくあれば尚可となります。
年収で見ると300~400万円くらいとなります。
ただ、固定残業代が20時間分含まれていますのであまり割に合わないところでしょう。
こちらも東京の求人票です。
社労士資格もあれば尚可で、経験も不問です。
年収で見ると250~500万円といったところ。
最後に紹介する求人も東京の社労士事務所です。
社労士資格は必須ですが、経験は不問。
年収は350~450万円ほど。
他にもたくさんの求人がありますが、だいたい似たり寄ったりです。
これらはあくまでスタート時点の給与額となるのでここから昇給し増えていく可能性は十分にあります。
自身の給与額公開
そして、いよいよ自身の給与額の公開です。
身バレが怖いので支給合計の金額のみ公開します。
ちなみに通勤手当は含まれており、支給合計なので手取りではなく額面の金額です。
その金額がこちらです。
296,814円!
ちなみにこれは社労士資格あり、業界未経験、勤続1年といったところの金額です。
これに賞与がだいたい年間で2か月分なので400万円プラスαといったところです。
これは高いのか?まあハローワークの求人とさほど変わらない印象ですね。
実務経験なしでこの金額なのでこれから上がる可能性はまだあります。
さすがに先輩に年収いくらですか?とは聞けないのでわかりませんが、勤続年数が増えると役職についたりするので、これよりも上がってくるのだろうと思います。
ですが、これが現実です。資格があるから就職はできますが、お金持ちになれるかと言ったらなれませんね。
もっと年収を増やしたいのであれば開業を視野に入れる必要があります。
おそらく代表はかなりもらっていると予想します(1000~2000万円くらい)。
特に近年は雇用調整助成金の報酬もかなりあるので。
ただ、求人票を見る限り求人自体は結構あるので、現状では職に就けなくて困るということにはならなそうです。
そこは、さすが国家資格といったところです。
まとめ
この記事では、社労士事務所の給与額を見てきました。
社労士受験生の方、どう思われたでしょうか。
頑張って資格とってもこの程度かよ!って人もいれば、まあ生活できるレベルではあるなと思う人もいるでしょう。
自分はどちらかというと後者のタイプです。
未経験からこの金額がもらえればとりあえずはいいのではないでしょうか。
あとはここからの頑張り次第です。
ガンガン事務所に貢献していつかは1000万円プレイヤーになりたいと思います。
こんなことを考えていると開業も悪くないなと思う今日この頃です。
社労士事務所への転職を希望されている方は参考にしてください。